神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

孤独に陥らないための条件

 職業生活も終わりが近づくと、人生の重要テーマとして居場所づくりが上がって来ると思います。孤独というのは気にしなくて済めば、それはそれでいいのですが、その耐え難い深い闇に捕われたときには、事前に対策を取っていないとおいそれと救急車を呼ぶようにはいかないからです。

 居場所なんていらないよという人がいれば、神の愛をしっかりと感じているか親しい友人がいるかそれともあまり考えていない人のどれかではないかと思います。

 しかしどう努力してみてもほっとする場所が見つけられないということはあると思います。多分自分もそうなるのではないかと思っています。そんな時見た目には孤独であっても、心まで孤独にならないために大切なこと、それが今日のテーマです。

 すべての人が霊から深い愛で包まれていますので、本当は孤独な人というのはいないのです。

「霊界の高級霊が生命力そのものを結集してあなた方を温かく包む、その愛の底知れぬ潜在力はとうてい推し測ることはできません。」

 ただし、私たちを温かく包んでくれているはずの愛を、しっかりと味わうための条件があるのです。高級霊が条件を突きつけてくるのではありません。その愛は無尽蔵です。受け手である私たちの方でそれに制限をかけてしまうのです。

「それを受け入れる器がなければ授かりません。それが摂理なのです。理屈は分かってみれば簡単です。資格ある者が授かるというだけのことです。霊力は無尽蔵です。それに制限を加えるのは人間の受容能力です。人間が少しでもその受容能力を増せば、その分だけを授ける用意がこちらにはいつでも出来ております。」

 それでは高級霊の愛をしっかりと受け取るため受容能力を広げるための条件とは何でしょうか。それをまとめるとだいたい次の三つです。

①常に上を見上げる。②何事も修行と思う。③正しいこと(神性の顕現)をただ知っているだけでなく、行動で表していく。

 以上のようにすると霊の愛が心を満たし、孤独の闇に取り込まれることはなくなります。

「常に上を向いて歩んでください。下を向いてはいけません。太陽の光は上からさします。下からは照らしません。太陽は永遠の輝きの象徴です。霊的太陽は啓蒙と活力の源泉です。内在する霊に刺激を与えます。自分が本質において永遠なる存在であり何事も修行であることを忘れぬ限り、何が起きようと意気消沈することはありません。霊性は書物からは得られません。先生が授けるものでもありません。自分自身の生活の中で、実際の行為によって体得しなければなりません。それは個性の内部における神性の発芽現象なのです。」

(「シルバー・バーチの霊訓1」8章)