嫌なこと、できれば遭遇したくない状況をいろいろ想像しては気持ちが塞いでしまうということはよくあることと思います。そんなとき理性と霊的真理(の信仰)の二段構えで対処します。
そもそもそのような嫌な状況が必ず起こるとは限りません。想像力でいろいろ考えすぎているかもしれないと冷静になってみることが必要です。もちろん起こった時のために備えをしておくことも重要ですが。そして実際にその困難が生じた時は、それは自分にとってとてもいいことなのだと捉えるべきで、霊的視点からは絶対に良くなっていくばかりであると知っておくことです。
「人生体験のすべてがそれそれに大きな生命機構の一部としての意義を持っております。およそ歓迎したくない体験ーーー悲しいこと、辛いこと、嘆き、落胆、苦悩、痛み等々も魂にとってかけがえのない価値を持っております。そのありがたさは地上にいる間は実感できません。地上人生の価値の明確な全体像が理解できるようになるのは、肉体を離れて煩悩から解放され、局部にとらわれずに全体を眺めることができるようになった時です。逆境のなかにあってこそ人間性が鍛えられ、悲哀の中にあってこそ魂が強化されていることが分かります。」(「シルバーバーチ名言集」11章)