神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

昼と夜の夢は違う?

 最近就寝時に鼻詰まりで苦しいことが多く自律神経の不具合、交感神経優位から副交感神経優位への移行がスムーズに行っていないことが原因のようです。そういうこともあって気になったのかもしれませんが、年末年始からよく見聞きする”夢”という言葉、考えてみれば不思議な言葉だと皆さんは思われないでしょうか。

 昼間、交感神経優位のもとで考える大きな願いという意味の夢と、副交感神経優位のもと夜に見るとりとめもない意識の流れとしての夢。意味内容はぜんぜん違うのになんで両方とも夢と呼び英語でも(たぶん)ドリームなんでしょう。共通することといえば頭の中の出来事ということぐらいだと思うのですが。”夜の”とつくと意味が変わってくる言葉はたまにありますが、夢はその最たるものと思うのです・・・。

 しかし何か理由があるはずです。

 夜に見るそれは無意識の欲望や昼間の記憶の整理の部分もありますが、実は霊的真理の考えでは寝ている間に魂が霊界を訪問した体験が元になっているとされます。そこはおどろおどろしい場所では決してなくて、むしろ言葉に言い尽くせぬほどに美しい、ワクワウするところなのです。言い尽くせないほどだからかえって不思議な夢になってしまうのです。

「地上のいかなる天才的画家も、霊の世界の壮大で美しい眺めを絵の具で描き出すことは出来ません。いかなる天才的音楽家も、その音楽の素晴らしさを音符で表現することは出来ません。いかなる名文家も、霊界の美の一端さえ地上の言葉で書き表すことはできないのです。」(「シルバーバーチの教え」11章)

 一方で昼間考える夢は何が元となっているでしょう。世間的な価値観で思い描いているだけのもあるでしょうが、それはせいぜいそうだったらいいな、ぐらいのものです。本当に夢と呼ばれるものはむしろ夜に見た魂の経験が元になっていて、魂がそれを欲している何かなのかもしれません。もしそうなら昼間思い描く夢も夜の夢も元は同じで魂の美的体験だということができます。

 昼も夜もその同じ夢を見定めて努力したほうが、達成は断然早くなりますね。皆さんの夢の大元はいったいどんなものですか。