神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

ドラマにするには人生は豊かすぎる

 不思議なもので・・・自分のことをあれこれ考えると段々暗く重苦しくなるのに、誰かを応援しようと思うと力が湧いてくる気がします。推し活が人気なのも頷けます。

 私が応援したいのは(ほとんど)誰からも推されることなく周りと見比べて自分なんてと思いこんでしまっている、かつての自分のような人たちです。一方向からの光だけに目をくらまされるあまり顔を背けてしまった人たちです。

 ルキアスクーロ、光と影は物事をドラマチックに見せます。人はドラマ、物語が好きなので、その主人公になりたいし、光の当たる中で生きたいと思います。二十歳の頃どんな人生経験をし、その後どんな影響力のある人物になったかという話はわかりやすいし若い人たちの憧れややる気を高めるものではありますが、そんな光はあまりに現実の自分からかけ離れている気がして、あり得ないとか自分には無理と思って気落ちしてしまう人もいるかもしれません。しかしそんな光の当て方はわかりやすくするための後付のフィクションです。もしも世の中にそんな光だけしかないとしたら、宇宙は実につまらない貧しい世界になってしまいます。

 本当の光はもっと様々な方向から様々な波長で当たっているのです。気づく人は少なくてもそんな光には誰であっても十分に当たっていてその人が動き出すのを待っているのです。それはその人だけが織りなすことのできる豊かな人生であり、宇宙の創造活動の一環です。

 世の中にあふれる物語に近づけ落とし込むことなく、自分の人生を自由に織り上げていきましょう。二十歳の人も、とっくに年を重ねている人も。

「自ら選んだ暗闇の中で、自由になれるのに鎖に繋がれ、奴隷のような生き方をしている魂が数多くいます。(中略)鳥かごの中で長い間飼われていた小鳥は、鳥かごから放たれた時に、もしかしたら飛べないのではないかと心配になるものです。ですから、束縛から解放してあげるのは良いのですが、自由になった時に歩むべき道も用意してあげないといけません。」

「あなた方は、大霊の子供である地上の同胞に奉仕することによって大霊に奉仕することになります。同胞のために役立つことをしているとき、大霊の無限の腕に抱かれ、その愛に包まれ、それが完全なる安らぎをもたらしてくれるようになります。」

(「シルバーバーチの教え」3,6章)