神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

奥深い世界を予感する

「物的な生活の中の味気ない単調さを好む者が多い」。これだけ読むとそんなことはないだろう、みんないつも何か面白いもの、興味を引くものはないかとスマホを食い入るように見ているしと思うのですが、それらがすべて物的生活の中の出来事にすぎないと思うと、たしかにどんぐりの背比べではないですが、多少珍しい面白いことがあっても霊的視点からは単調なのかもしれません。

 物的生活の中にばかり、私たちは楽しさ豊かさ喜び好奇心を満たすものを追い求め過ぎかもしれません。自然をそっとしておくことができず、どんどん分け入ろう、貪り取ろうとしすぎかもしれません。探究心は世界を創造するために神により与えられた属性ですが、自然(未知の世界)から何かを強奪してやろうとする欲望は我々自身がコントロールすべく、そうすることで霊的に進化すべく与えられた試練です。

 物的世界にばかり目を向けずその奥に広がる見えない世界にもっとセンサーを働かせるべきなのです。そこはもっと自由で奥深く予想もしない楽しさ面白さを味わわせてくれる世界です。

「一人ひとりが神の無限の可能性を秘めた統一体としての一部なのです。自分という存在の内部に日常生活のあらゆる問題を克服していくためのインスピレーションとエネルギーを摂取する手段を宿しているのです。その永遠の実在に気づいている人、あるいは奥に秘められた能力を引き出す方法を心得ている人はきわめて稀れのようです。そうなると当然、物質的生活と同じく実感のある霊的生活ーーー本当はより実感があるのですがーーーの豊かさと喜びを味わえるはずなのに、物的生活の味気ない単調さの方を好む者が多いことになります。」(「シルバー・バーチの霊訓2」9章)