神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

自分だけの神の園を作る喜び

 物質と霊の両方の世界を見られる複眼的思考あるいは物質世界の向こうに霊の世界を見られる透視的思考でいられると日常の出来事だけに振り回されづらくなると思います。物質と霊の世界がオーバーラップする領域に生きるのです。

 昔の人々が自分の代をはるかに超えて何百年もかけて教会を建築し続けたように、私たちも霊の世界で自分なりの居場所なり家なり庭園、基地、神殿・・・呼び名はなんであってもいいのですが、そのような世界を建築する喜びを味わうことができます。そしてその喜びは永遠に消え去ることはなくいつまでも拡張し深化、洗練させ続けることができます。私たち自身の只中にある神の国であるともいえます。

 それをただ空想の産物として日常から切り離すのではなく日常の体験をネタに組み上げていきます。日常生活のどんな体験、実践にも価値があるゆえに積極的に取り組んでいくことができます。そのような体験・実践ができなくて辛い、という経験さえ永遠の霊の世界にとって価値があります。

 物質面だけでなく霊の面も同時に考え続けていられれば、焦りや無力感に陥らずに済みます。

「地上の人々もここ(交霊会)に集える私どもと同じ知識を身につければ、少しもみじめに思う必要はなく首をうなだれることもないでしょう。元気づけてあげることができるということです。全ての力の根源は霊にあり、永遠の富を獲得することは人生の悩みのタネとなる物的なものよりも大切であることを悟ることでしょう。

 私の目には、あまりに多くの人間がその貴重なエネルギーを浪費させることにしかならない事で悩み、怖れ、取越苦労している姿が見えるのです。重点の置きどころが間違っているのです。視点を間違えているのです。」(「シルバー・バーチの霊訓2」9章)