神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

すごい人もだめな自分も同じ大霊の表れ

 書く内容は大体固まってもタイトルがまとまらなくて困るときは、とりあえず書き始めることですね。思い立ったが吉日、いただいたインスピレーションは早急に形にしたいですから。

 とはいえ・・・。ときどき昔の記事にいいねしてくださる人がいて、どんな内容だったかと読み直してみると、大急ぎで書いたように落ち着きがなく、味も素っ気もなく、我ながら本当に読みにくいと感じてしまいます。頭の中の話し言葉をそのまま書き写すからでしょう、文章としての味わいに乏しいものになってしまっているようです。自分一人ではなく編集者のような人がいると改善されやすいかもしれません。ブログではなくいつか本を作るのも、そういう意味でいいかもしれません。

 前置きが長くなりました。

 霊的真理では人間の霊的無知により地上世界がさまざまな問題を抱えることになったため、霊訓を通し真理を普及することによって問題を解決し地上天国を実現する、という大枠になっています。

 それでは霊的無知とは一体何を知らないことなのか、そのためについついやってしまう私たちの思考回路にどういうものがあるのか、というのが今日のテーマです。

 霊的知識の大元の一丁目一番地はこれです、人間は霊である。人間はタンパク質の塊ではなくそれ以前に霊でありタンパク質はその霊の自己表現のための道具です。霊が去れば道具は炭素と少量のミネラルに戻ってしまいます。

 人間が霊であるということから大きく2つのことが導かれます。一つは人生は永遠に続くのであり地上生活はその中のほんの短いステージの一つに過ぎないということです。そういう知識がないと短い地上時間に何もかも詰め込み、何もかも決着させねばと意気込むから色々と無理が生じ問題を抱え込むことになるのです。少なくとも150億年は破綻なく宇宙を経綸されつづけている大霊が、わざわざその分霊として一人ひとりを拵えましたから、突然降って湧いたように人間生命を作っては消し、作っては消しと繰り返したりはしないのです。大霊は完全な叡智であり愛なのです。

 人間が霊であることから導かれる2つ目は、人間はみな同根であるということです。皆同じただ一つの大霊から各々を表現するようにと生み出された存在である、ということです。

 今の若い人たちの間では個性的という言葉が否定的に悪いことのように捉えられているそうですが、個性的と呼ぶ以前にみんな個性ある存在であることが当たり前なのです。大霊が一人ひとりそれぞれに大霊を表現するように地上に派遣していますから、誰それは地上にあってこういう役割をするように以下同文、と名前が違うだけで同じ人生を表現させるような無駄なことはなされません。身体にクローンはできても人間生命にクローンはありえないのです。ということは自分と他人をくらべて、あの人はあんなにすごいのに自分は何も出来ていないなどと卑下することは間違いで、あの人はあの人なりに大霊を表現しているのだから、自分は自分なりに大霊を表現するまでだ、と念じて生きるのがあるべき姿なのです。

 じっくり時間をかけてでも、一人ひとりがそれぞれに大霊を体現、表現していく。それが霊的知を通じて実現していく人生であり、未来社会です。

「単なる信仰、ただそう信じているというだけでは、厳しい体験の嵐が吹けばあっけなく崩れてしまいます。が知識に根ざした信仰はいかなる環境にあっても揺るぎない基盤を提供してくれます。霊の力の証を授からなくても信じられる人は幸いです。が、証を授かり、それ一つを手がかりとして他の多くの真理を信じることのできる人は、それ以上に幸いです。なぜならばその人は宇宙の摂理が愛と叡智そのものであるところの霊の力によって支配されていることを悟っているからです。」

「人生とは生命そのものの活動であり、霊的であるがゆえに死後も永遠に続くことは立証可能な事実です。かくして人間は地上にあっても霊的存在であり物質的存在ではないこと、すなわち身体を具えた霊であって、霊を具えた身体ではないということを自覚することが出来ます。」

「物質界への誕生は計り知れない価値ある遺産の一部を享けることです。霊であるからこそ物質と結合し、活動と生命を賦与することができるのです。その霊は宇宙の一部であり、本質的には神性を具え、性質的には同種のものであり、ただ程度において異なるのみです。」

「我欲を捨て他人のために自分を犠牲にすればするほど内部の神性がより大きく発揮され、あなたの存在の目的を成就し始めることになります。」

「愛の最高の表現は己を思わず、報酬を求めず、温かさすら伴わずに、すべてのものを愛することができることです。その段階に至った時は神の働きと同じです。なぜなら自我を完全に滅却しているからです。」

(「シルバー・バーチの霊訓1」8章)