神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

大事なのは正しく生きること

 運がいいとか悪いとかみんな気になるのでしょうか。そして運を良くするにはどうすればいいか知りたいと思う人が多いのでしょうか。

 そんなことどうでもいいではないかと思うのです。そもそも運なんてありませんし。万事は摂理に従って起こることです。死んだら終わりの人生だからそれまでにできるだけ得したいという思いが、運という幻想を生んでいるのだと思います。

 そんなことより神の目から見て正しく生きること、これこそ大事ではないでしょうか。愛の神はそのように生きる人を必ず良きに導き、無限の宝庫から押入れ揺すり入れんばかりに恵みを注いでくださいます。棺の蓋が閉じた時に人生の評価が決まるのではありません。そんなものはただの通過点に過ぎません。

 人生は無限。そのことさえ心から納得できれば正しく生きることはそう難しいことではありません。万人各自に正しさを示す指示器が生まれながらにして備わっているからです。ただしそれが人間の作った法律や評価基準と合致するとは限りません。人を生かすのはあくまで霊であって文字ではないからです。

「地上には幾十億と知れぬ人間がおり、みな成長段階も違えば進歩の速度も違い、進化の程度も違います。すべての者に一様に当てはめられる型にはまった法則、物的ものさし、といったものはありません。固定した尺度を用いれば、ある者には厳しすぎ、ある者には厳しさが足りないということになるからです。」

「個々の人間が自分の動機に従って決断すればそれでよいのです。すべての言い訳、すべての恐れや卑怯な考えを棄てて自分一人になりきり、それまでの自分の霊的進化によって培われた良心の声に耳を傾ければよいのです。その声は決して誤ることはありません。けっしてよろめくこともありません。瞬間的に答えを出します。人間的煩悩によってその声がかき消されることはあります。押し殺されることはあります。無視されることもあります。うまい理屈や弁解や言い訳でごまかされることもあります。しかし私は断言します。良心はいつも正しい判断を下しています。それは魂に宿る神の声であり、あなたの絶対に誤ることのない判断基準です。」(「シルバー・バーチの霊訓5」12章)