神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

心に神を置け

「あなた方はよく、ある事態を仮定して、もしそうなった時はどうすべきかをお尋ねになります。それに対して私がいつもお答えしていることは、人間として為すべきことをちゃんと行っていれば、そういう事態は起きなかったはずだということです。人間が従うべき理念から外れたことをしながら、それをどう思うかと問われても困るのです。」

 戦争で弱い立場の人が常に犠牲になることや、社会が不条理でまじめで正直な人ばかりが損をすることから、神はなぜそのような不公正を許したままにするのか、神など存在するものかという声を聞くことがありますが、戦争も不公正な社会も神が作ったのではなく人間が作ったのです。人間の責任なのです。それを神になすりつけないでください。

 人間が従うべき永遠不変の理念というものを神は定められています。それに従ってさえいれば平和と公正が宇宙に行き渡るようになっているのです。ところが「その日その日のきまぐれな規準で判断しているあなた方は、その時々の、自分が一番大事だと思うものを必要以上に意識するために、判断が歪められがちです。」

 どうして気まぐれな規準になってしまうかというと、心の玉座にお金や地上での幸福やモノの豊かさを置いているためだと思います。そうではなくそこに神とその摂理を置くようにしなければなりません。なぜならその二物こそ永遠不変の絶対規準だからです。

「私は常にあなたがた地上の人間とは異なる規準で判断していることを忘れないでください。私たちの規準は顕と幽のあらゆる生活の側面に適用できる永遠に不変の規準です。」

「宇宙を大いなる霊が支配していることを忘れてはなりません。その法則がこの巨大な宇宙を支えているのです。大霊は王の中の王なのです。その王が生み神性を賦与した創造物が生みの親をどう理解しようと、いつかはその意志が成就されてまいります。」

 最終的には神の摂理がすべてを治めます。人間はそのことを理解できず好き勝手やって自分の首を締めている。現在の不条理不公正はすべてそこに原因があるのです。

(「シルバー・バーチの霊訓5」12章)