神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

様々な人々を結ぶ

 昨日は阪神大震災28周年ということで”むすぶ”という形に灯籠が並べられていました。個人的意見で申し訳ないのですが、もともとこういう災害の記念行事というのがどうも好きになれません。過ぎてしまったことはどんなに悔やんでも仕方ないことですし、教訓を伝える必要性は重々理解しますが、そのためとしたら行事の内容が情緒に訴えすぎていると思うのです。

 死者を悼むと言って黙祷したりしますが、実際はつくづく残った人たちの気持ちを鎮めるためのものだと思います。もちろん一人ひとりの思いで参加されるのはいいことですが、そこに無理に人を引き込むことはないし、世代の交代とともにやがては消えていくものだと思います。

 ・・・と、いつもは思っているのですが、今回の”むすぶ”というメッセージには別の可能性を感じました。

「なぜ人間は戦争をするのでしょうか。それについて皆さんはどう思いますか。なぜ悲劇を繰り返すのでしょうか。その原因は何だと思いますか。どうして人間の世界には悲しみが絶えないのでしょうか。

 その最大の原因は、人間が物質によって霊眼が曇らされ、五感という限られた感覚でしか物事を見ることが出来ないために、万物の背後にすべてを一つに結びつけている大霊が存在していることが理解できないからです。人間は何かにつけて”差別”をしようとするため、そこから混乱が生じ、悲劇が生まれ、そして破壊へと向かうことになるのです。」(「シルバーバーチの教え」2章)

 亡くなった人に会えないことを思って悲しい、寂しいという気持ちに浸るのを止め、ちょうどお盆などの時期にそうするように地上人と霊界人がフラットな気持ちで結びつきを確認する。そんな行事であれば、地上の人が霊界について関心を持ち知ろうとするきっかけになりえます。

 数ある差別の中でも生と死というのは最も大きなものの一つではないでしょうか。しかしその差別も霊の眼で見てみれば相対的なものです。地上を離れた人もあちらの世界ではピンピンしているのです。そのことをみんな知って(信じて)ほしいと思っています。