神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

文明を次のステージへ

 GDPの順位が落ちてきて東京を世界の経済センターから脱落させるわけにはいかないと、新しい高層ビルが次々と建っているそうです。人口は激しく減っているし、いつ大きな災害が来るかもしれない時代になんとも資源とお金の大いなる無駄遣いであることよ、とも思うとともに、いつの時代の考え方なんだとも思います。

 そうやって高さをどんどん侵食するのであれば、その代わりに人の住まなくなった地域の広がりを自然にお返しした方がいいのではないでしょうか。とはいえ昔ながらの古い土地から離れたくない人や都会で密集して暮らすことに息苦しさを感じる人もいることでしょう。私なんかもできれば自然に囲まれて庭付きの家に住みたい派です。

 経済重視、効率重視では世界全体のごく一部のことしか考えることが出来ません。人間の五感では捉えることの出来ない広大な領域が広がっていて、それとも折り合いをつけ仲良くやっていかなければ、いずれは自滅してしまうことになります。

 私たちが今属している現代という時代は物質文明のシステムで成り立っていますが、そこを卒業して精神的霊的に豊かに進化していく次のステージに進むべき時期が、すでに到来しているのです。

「なぜ人間は戦争をするのでしょうか。それについて皆さんはどう思いますか。なぜ悲劇を繰り返すのでしょうか。その原因は何だと思いますか。どうして人間の世界には悲しみが絶えないのでしょうか。

 その最大の原因は、人間が物質によって霊眼が曇らされ、五感という限られた感覚でしか物事を見ることが出来ないために、万物の背後にすべてを一つに結びつけている大霊が存在していることが理解できないからです。人間は何かにつけて”差別”をしようとするため、そこから混乱が生じ、悲劇が生まれ、そして破壊へと向かうことになるのです。」

「あなた方文明人は、物質界にしか通用しないシステムの上に人生を築こうと努力してきました。教育と教養を求め、大霊の摂理からかけ離れた文明を作り上げようとしてきました。人間が堕落してしまったのは、そのためなのです。古い時代の文明が破滅してしまったように、現代の物質文明は完全に破綻状態に陥っています。」

「霊眼を持って見れば、全ての人々がそれぞれの人種の長所と、独自の文化と、独自の知恵を持ち寄って調和の取れた生活を送るようになる日が、しだいに近づきつつあることが分かります。」(「シルバーバーチの教え」2章)