神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

誠実一路

「あなたが行うこと、心に思うこと、口にする言葉、憧れるもの、求めるものがあなたの理解した霊的真理と合致するようになるのは、生涯をかけた仕事と言えるでしょう。」

 一言で言うならこれは”誠実一路”ということではないでしょうか。一挙手一投足を真理に合致させながら生きる。人間はロボットではないので自動的にそうなるはずもなく、常に誠心誠意そうなるように努めていなくてはなりません。これは本当に大変な仕事です。

 また「あなたの理解した」という部分にとても大きな幅があることにも注目です。知的理解(理屈)、精神的理解(信心、信仰の始まり)、霊的理解(腑に落ち琴線に触れる体験)というレベルがあると思います。ただ理屈でわかる段階から確信に至るまでの幅です。だからたとえ誠実一路に生きていたとしてもさまざまにヴァリエーションがあります。人それぞれの好みもありますから世の中にどれほど誠実な人が増えようともつまらない世の中になる心配はありません。むしろみんなが真剣になればエキサイティングな世界でしょう。

 とはいえ誠実一路なんて道徳の教科書のようでなんだか胡散臭いと思われるかもしれません。しかし注意しなくてはならないのはせっかくお腹の底から理解できた真理があるのに、それに不誠実だと代償を支払うことになるということです。「そう(真理・摂理)と知りつつ摂理に反することをした人は、そうとは知らずに(真理を充分に理解できずに)違反した人よりも大きい代償を払わされます。知識には必ず責任が伴うからです。」(「シルバー・バーチの霊訓1」6章)

 思えば人生は霊的にも経済活動なのです。真理の知識(の取得)という借りを作れば、それを世の中に還元する、役立てるという貸しで返さないとカルマ(借り)が溜まってしまうということです。

 やはり誠実に生きるのが一番です。