神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

魂が素(す)になって向かうところ

 5月の連休が近づいて旅行に出かける人も多いでしょう。旅行を目的地から計画しようとするとどこも魅力的で迷ってしまいます。しかし目的地ではなく目的で考えると旅のそれはどこかを訪れることよりも、日常を離れて解放感とか浮遊感を味わうことにあるのではとも思います。日々のルーティーンから自由になって心をその赴くまま思うがままにするのです。未知の世界に向かおうとする中でそれが容易になります。

 そう考えると人間に必要なのは旅というより本質的には冒険と言えるのかもしれません。冒険することで魂を素(す)の状態にリセットするのです。そうすることで自分は本当は何がしたいのかどこを目指したいのかを改めて悟るのです。よく言われるところの自分と向き合うということでもあるのでしょうが、その目線の先は今の目に見える自分を(遥かに)超えたところにあるかもしれません。

「その(苦しみや悲しみの)体験による魂の顕現はそれから始まる大冒険の始まりにすぎません。その大冒険こそ神の意図する人生のあるべき姿なのです。疾風怒涛の霊的冒険であり、その体験を通して叡智と崇高さと美しさと光輝と威厳と気品と尽きることのない霊的遺産を手にすることです。それが地上生活のあるべき本来の姿です。」

(「シルバー・バーチの霊訓1」7章)