神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

大いなる心で生きる

 生後まもなく力づくで引き離された親子。子供は母親が入っていた修道院によって外国に里子に出されたのでした。50年を経てあるきっかけから母親がその後を辿ることになるのですが、もうすでに我が子は亡くなっていることが明らかになります。しかしその友人から彼が祖国と母親を慕い続けていたことがわかりました。これはイギリスにあった実話で映画になったのを見ました。

 生きている間に決して会うことができない、すごく愛しているのにその人の今の顔さえもわからない、というのはどんなにつらく苦しいことでしょう。

 真理は、そんな人達が決して離れ離れではなく、来るべき世界で必ず会えるということを教えてくれます。このことは決して気休めや慰めで言っているのではありません。

「愛は死の淵を超えて届けられます。愛する者を導き、悲しみに暮れる心に慰めの芳香をもたらし、病に苦しむ人には治癒力を注ぎ、道に迷える人には手引を与え、霊力の実在の証の全てを提供せんとして心を砕いております。」

「(真理は)永遠の実在なのです。一度それを把握したら、一度自分のものにしたら、一度理解してそのありがたさを知ったら、その時からその人の生活に光沢と美しさと豊かさと輝きと自信と確信が具わり、二度と寂しい心を抱いて歩むようなことはなくなります。」

 愛は地理的な距離を超え、次元を超え、永遠に響き渡ります。真に愛する者同士は必ず再会できます。真の愛は神の心と調和するものだからです。

「全ての祈り、全ての憧憬は神へ向けるべきです。」

「祈りとは波長を合わせることです。すなわち私たちの意志を神の意志と調和させることであり、神とのつながりをより緊密にすることです。そうすることが結果的に私たちの生活を高めることになるとの認識に基づいてのことです。意識を高めるということは、それだけ価値判断の水準を高めることになり、かくして自動的にその結果があなた方の生活に表れます。

 なんとかして宇宙の心、宇宙の大中心、宇宙をこしらえた神にまず自分が一歩でも近づくように、真剣に祈ることです。それから、なんとかしてあげたいと思っている人がいれば、その方を善意と、ぜひ自分をお役立てくださいという祈りの気持ちで包んであげることです。」(「シルバー・バーチの霊訓2」10章)

 全てをご存知の神になんとかして近づくことでその心を我がものとすることができます。