神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

人生の目的

 しんどくつまらないことばかりで忙しさに休む暇もない時、つい何のために生きているのかわからない、とぼやきたくなります。実はそのようなしんどさこそが人生の目的なのです。人生の目的は修行なのです。もちろんただしんどさに耐えるだけではなくそれを通じて地上を去った後向かうことになる霊の世界に適応する準備をすること、さらにそこでのより高度な活動に対応できることを目指すことです。

「魂の準備は本来そちら(地上世界)ですべきものであり、こちら(霊界)ではないのです。地上は霊が修行のために送り込まれるところです。霊界の生活への適応性を身に着けないまま霊界入りする者が多すぎます。こちらへ来てからでは教育がしにくくなります。地上のほうがやりやすいのです。」

 地上限りの視野では踏んだり蹴ったりと感じて当然だということがわかると思います。地上はしんどいのが当たり前、苦労上等困難上等です。でなかったとしたらまた一から地上人生をやりなおし(再生)です。ですが、地上には無くもがなの無用の苦しさ、人間の無知、地上人生一回限りという自縄自縛を起因とする利己主義、唯物主義によってもたらされ苦しみである戦争や飢餓などで必要以上に苦しめられている人がいることも事実です。そういう人たちは今生でとは限りませんが必ず補償されるようになっています。

「地上の物的生活において生じることが霊性に深刻な影響を及ぼすこともあります。それゆえ私たちの努力は、地上的環境を改善し改革し修正し、ありとあらゆる不公平を是正し、不公正を取り除き、病気を駆逐し、害悪を及ぼす汚点を払拭することにも向けなくてはならないのです。」

 そうやって無くもがなの苦しみが取り除かれれば地上人生は苦しさよりも、むしろ生き甲斐、生きているという実感に満ちたものであるとわかるのです。修行しながら霊的な成長を実感できるからです。(「シルバー・バーチの霊訓2」11章)