神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

まだまだ小さい自我にこだわる地上

 いえいえ、自分自身のことを世間一般にまで勝手に広げて言っているだけですが。

 いつも朝バタバタしギリギリになってしまうのは、その日着ていく服をどうしようか迷うからです。特に帽子だったりマフラーだったり、グローブや時計や靴などなど小物類をその日の気分とそれぞれの相性を考えて選ぶものですから時間がかかります。そこまでやってどれだけ自分が見違えるというのか、高級霊から見ればなんと愚かなマネをと思われていることでしょう。しかしこれが大好きなんです。

 そんな(私のような)個人の(自分自身にかかわる)ジタバタとは裏腹に、霊から見れば地上の一人ひとりというのはたかだか部品みたいなものです。

「あなた方の世界には、偉大な科学者、偉大な発明家、偉大な教育者と言われる人たちが数多くいます。実は彼らは、霊界からの知識を伝える道具にすぎません。私たち霊界の者にとって、真理や発見が地上にもたらされるかどうかだけが問題なのであって、地上の誰がインスピレーションを受けるかは、どうでもいいことなのです。」

 地上では一人ひとりをかけがえのない行為や仕事の主体、個性の持ち主と捉えて、偉業を成し遂げた人を表彰したり、かっこよかったり美しかったりする人をチヤホヤしたりしますが、それぞれは超巨大な霊の氷山の一角ほどの小さな仮の現れなのです。しかもその霊も単独で何かするのではありません。常にチームで仕事をするというのです。

「霊界では、一人で仕事をするということはありません。なぜなら、協調こそが大霊の摂理だからです。そのため霊界ではグループを組織します。そして可能な限り、全体としての完璧性を目指します。グループの仕事にとって最も必要とされるのは、メンバーのあらゆる特性・長所を一つにまとめ上げることです。」

「これと同じようなことが、地上界のチームづくりにも言えます。」

 地上人であっても、実際に偉業に関わった人たちにはこのことがよく分かっていて、いつも周りの人々のおかけですと語られますね。そういうことをしっかりわきまえず、いつも自分は自分はと考えているから、私はいつまで経ってもペーペーなのかもしれません。

(「シルバーバーチの教え」15章)