神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

不安と不満さえなければ

 60年近くも続いたシルバーバーチの交霊会も、第二次世界大戦の末期には開くのが難しくなりました。それは会場の近くに爆弾が次々落ちるからという物理的な障害によるのではなくて、地上と霊界の通信網の維持が困難になったからです。そしてその困難の原因が大勢の死者の発する不満の感情でした。

「人間が次から次へと死に、しかも地上の愛する者との連絡が取れない状態では、全体の雰囲気が不満に満ちた感情で埋め尽くされ、それが霊界との交信の障害となります。(中略)交信がうまく行くのは雰囲気が平静さと調和、受容的な心に満ちている時です。」

 現代においては霊界との交信を難しくしている原因はむしろ地上側の不安、不満です。大勢の人がストレスからくる体調不良に悩んでいる時、一人ひとりの守護霊はなんとか助け舟を出したいと願っているはずですが、負の感情が障害となって近づけません。

 ストレスに対処するには他の何かで解消しようとする前にまずストレスそのものに気づくことが大切と言われます。まず気づくことでそのストレスの発生原因を確認し対処できるかもしれません。もちろん手に負えないような場合もあるかもしれません。

 その困難過ぎる問題について霊的真理は役立ちます。そして心の平安を保つことにつながります。

 人は問題が手に負えないと感じたとき、その感情そのものがストレスを病的な領域にまで押しやってしまうのではないでしょうか。霊的真理ではその人にとって耐えられないような試練は決して与えられず、むしろそれを通じて成長できるように計画されていると説きます。また、理不尽な困難に遭うような場合も必ずそれに見合うだけの補償がなされます(地上人生においてとは限りませんが)。困難に対して何も不安がったり不満をかこつ必要がないとわかれば平静さを保てるはずです。そして霊的な導きと励まし力添えをいただくことができるのです。

「私がいつも皆さんに自信を持ちなさい、心配はいけません、不安を抱いてはいけませんと言い、毅然とした平静さと不屈の精神で困難に対処するように説き、そうした雰囲気な中にあってはじめてお互いが援助し合う条件が整うことを知ってほしいとお願いするのはそのためです。」

(「シルバー・バーチの霊訓3」1章)