神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

人とは、なによりも永遠の魂である

 神は愛なり、と聖書にもありますが、それは愛のあるところに神もおられるという意味であると同時に、神の創造された宇宙全体、極小から極大のあらゆる領域あらゆる現象の背後に神の完全な愛が注がれているということでもあります。こちらの後者の方の真理を特に常に認識したいと思います。人にとってどんなに辛いこと悲しいことであろうとその背後を辿っていけば神の愛が尽きることなく流れています。

 しかしこのことは短期間の一度限りの人生を送る人間には理解しがたいことでもあります。真理を正しく捉えるには人間の精神が飛躍しなくてはなりません。

「神よ、私たちはあなたの完璧な摂理の背後に秘められた完全なる愛を説き明かさんと努力している者でございます。人類は太古よりあなたがいかなる存在であるかを想像しながらも、その概念はいつも人間的短所と限界の制約の上に築かれてまいりました。

 宇宙の生命活動を律するその霊妙な叡智を人間は幽かながら捉え、それを人間に理解できる言葉で説明せんとしてまいりました。あなたの性格を人間のすべてに共通する弱点と欠点と感情を具えた一個の人間として想像しました。気に入ったものには恩寵を与え、気に入らぬ者には憤怒を浴びせる人間味むき出しの神を想像しました。その後の進化に伴って人間の知識も進歩しましたが、この大宇宙を創造した究極の存在について想像したものは真のあなたの姿には遠く及びません。」

 人間を地上人生限りの肉体だけの存在と捉える限り神の愛は理解できないでしょう。理解しようとしても歪んでしまうでしょう。

「私たちの仕事は人間の霊に宿されているところの、人生に輝きを与えるはずの資産、未だに未知の分野でありながら莫大な可能性に満ち、その活用によって人間生活に豊かさと生き甲斐、荘厳さと気高さ、人生観を一変させてしまう広大なビジョンと精神的飛躍を与えるところの魂の秘奥を明かすことにあります。」

「それこそ人間を永遠なるものとつなぐものであり、それこそあなたがお授けくださった神聖なる属性であり、それを開発することが少しでもあなたに近づき、存在の意義を成就し、あなたの遺産を相続することになるものと信じるのでございます。」

 人間とはなによりも永遠の魂なのですから、永遠の視野を持ち、永遠における存在意義を認識し、そのために自己を開発しつつ生きるのです。(「シルバー・バーチの霊訓2」14章(祈り))