神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

地上にあって神となりうる

 私たちが日常を暮らすこの社会も、霊界の一つの階層なのです。そう捉えておくことが大事だとつくづく思います。

「こちらの世界では”協調”ということが大原則なのです。一つの大きなプランがあり、それに従って共通の利益のために各自が持てるものを貢献し合うということです。身分の高いも低いもありません。あるのはそれまでに各自が積み上げてきた霊的成就の差だけです。開発した霊的資質と能力を自分より恵まれない人のために惜しみなく活用し、代わってその人たちも自分より恵まれない人のために持てるものを提供する。かくして地上の最低界から天界の最高界に至るまで連綿として強力な霊的影響力の輪がつながているのです。」

 日常が霊界ということは日々の生活も仕事も霊的活動ということになります。家族とのやりとりも、通勤時の過ごし方も、職場の同僚と会うことも、お客さんの話を聞いたり電話で説明したりすることも、すべてそういうことになります。その一つ一つに愛を動機とした奉仕の精神が重要になるということです。そう聞くと何か大層なことに感じられると思うのですが、かえってそう割り切って考えたほうが実際はラクなのだと思えてきました。自分の力を超えて支えられているのを感じるからです。

「あなた(神)の霊は彼ら(人間)のすべてをお抱きになると同時に彼らの内部にも存在し、自己犠牲と愛他の生活、慈悲と思いやりの行為、老若男女、そしてまた鳥獣に対しても己れを役立てんとする行為において最高の形で顕現なさっておられます。理想主義に燃え、迷える者に希望を、疲れし者には力を、暗闇にいる者に光を与えんと努力する者の生活にあなたが顕現しておられると理解しております。」

(「シルバー・バーチの霊訓5」(祈り、1章))