神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

人は霊であり霊は人である

 戦争で、というよりほぼ無差別な市民への攻撃によって肉親を亡くし悲しみにくれる人々の写真を見ました。そんな人にこそ真理が深く浸透してほしいと願います。「数多くの霊ーーーあなたのご存知の方もいれば人類愛から手を差し伸べている見ず知らずの人もいますーーーがあなたの身のまわりに存在していることが分かっていただけたら、どんなにか慰められるでしょうに。地上は影の世界です。実在ではないのです。」

 基本的なことですが、霊というのは人のことであって決して得体の知れないお化けのことではありません。地上人の五感では感じ取れなくてもそこに愛する人が存在しているのです。

 そのことを真剣に捉える必要があるのはなにも慰められるためだけではありません。もっと根本的な意義があるからです。「私たちの仕事は(中略)実際にはその(人の)目に見えず、その耳に聞こえずとも、あなた方の生活の現実に影響を及ぼし、導き、鼓舞し、指示を与え、正しい選択をさせながら、あなた方の性格を伸ばし、魂を開発しております。そうした中でこそ(死後の生活に備えて)霊的な成長に必要なものを摂取できる生き方へと誘うことができるのです。」(「シルバー・バーチの霊訓5」2章)

 霊への感受性を保つことは、そうでない場合よりずっと順調に成長に向け進んでいくことができます。霊的な成長に向けて必要なものとは具体的には、自信・平静心・受容力と考えられます。霊的にオープンな心は臆することなく様々な経験を積んでいくことによる自信と、霊的自覚と神、摂理に対する信頼による平安と、自分を人のために役立てるのだとする信念に支えられた受容力を手にすることができます。

 ところで、全然話は飛びますが、先日”笑わない数学”というNHKの番組で、量子力学の重要な方程式に虚数が現れるというのをやっていて、「地上は影の世界」であることと関連しているような気がしてなりません。