神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

チリに帰すべき遺伝子

 人の自然な死に関して今ではすごいところまでわかっているのですね。「ヒューマニエンス」というNHKの番組で知りました。感動しました。(再放送が11月29日の17時からBSプレミアムで放送されます。)

 老衰死のスイッチは幹細胞の減少によって体細胞の更新ができなくなり老化した細胞が増えはじめることによってオンとなり、だいたい5年かけて死を迎えるそうです。そのサインは今までどおり食べているにも関わらずBMIの数値が減り始めることによって悟ることができるそうです。

 私の母もそういう状況なのかなと考えています。

 死ぬことを息を引き取るといいますが、まさしく最期の時は下顎呼吸で口をパクパクして見た目には苦しそうに息を吸い込むようにして亡くなるのですが、脳内ではエンドルフィンが大量に分泌されていて本人はおそらく幸福な気持ちであると考えられます。このことは霊訓にも書かれています。

 体重が減って飲食できなくなったからと胃ろうや点滴をすることがかえって本人を苦しめるようなのです。

 幹細胞の減少は核内にあるリボソームRNA遺伝子が傷ついてタンパク質が合成できなくなることによる自死だそうです。

 このようにどんなにがんばっても人間は120歳を超えて生きることはできません。一言で言えばまさに形あるものは滅びるです。

 むしろ、各人のその通過点に向かって5年の準備期間があるということは神の慈悲以外の何ものでもないという気がします。

 それまで役立ってくれた肉体に感謝しつつ新たな人生のステージに向かって心を準備する時間ということができます。

「あなたは無限の可能性を具えた存在です。その肉体があなたではありません。その肉体を使用している霊なのです。つまりあなたは肉体を具えた霊であって、霊を宿した肉体ではないということです。肉体は現在の形体をせいぜい五十年、六十年、あるいは七十年、もしかして百年のあいだ維持しながら次第に朽ちていき、やがて元のチリに帰ります。しかし霊はそういう経過はたどりません。不滅の素材でできているからです。」(「シルバー・バーチの霊訓5」8章)