神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

とんでもない大誤解

 悲しみ、悲劇を生む一番大きな原因は、実は人間の無知というか誤解が大元にあります。

「みんな目に見えないものは存在しないと思っている。」これです。

 目には見えなくても愛する人はそこにいるのです。常に一緒に。

「このことを理解しないために地上では多くの悲しみが生じております。理解すれば死を悲しまなくなります。死ぬことは悲劇ではないからです。あとに残された家族にとっては悲劇となることがありますが、死んだ本人にとっては少しも悲しいことではありません。新しい世界への誕生なのです。まったく新しい生活の場へ向上していくことなのです。」

 死んだ本人は新しいライフステージに移行しますが、愛念によって残された家族をずっと見守り続けることができるのです。

 多くの死者をともなう災害が発生するたび地上の人々はことあるごとに黙祷を捧げたり、死者のことを決して忘れないという思いになったりしますが(そもそも見ず知らずの人どうしでそんなことができるのでしょうか?)、死んだ人たちはそんなことはしてくれなくていいのにと思っているはずです。一人ひとりそれぞれの人生を幸せに歩んでいってほしいと思っているはずです。

 死んだ人のことを思ってあまりに悲しむことは、むしろ死んだ人を悲しませ苦しめることになってしまいます。残された家族がこんなに悲しんでいるのに自分は新たな道を出発してしまっていいのだろうか、と引き止めることになるからです。

 また、そういう世間の人々からの影響を素直に受けて、目に見えないものはやはり存在しないのだという大誤解を強く持ったまま他界すると、その人は地縛霊になってなかなか新しいライフステージに移行できなかったりします。

 やはり地上にいる間に霊的に目覚め、人の死を霊の視点で考えられるようになるべきであり、そのためには霊的真理が地上にあっても常識になっていかねばならないのです。

(「シルバー・バーチの霊訓6」4章)