神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

不安・恐怖に正当性はない

 人は霊です。ですから、

「物的存在以上のものなのです。精神と魂とをもつ霊なのです。人間的知性ではその果てを測り知ることのできない巨大な宇宙の中での千変万化の生命現象の根源的要素である霊とまったく同じ不可欠の一部なのです。」

 人間は霊として自分で思っているよりはるかに強く大きく永続性があります。それに比べれば地上の人間世界の出来事はすべて小さく弱く刹那的です。

「地上の長い歴史を見れば、力による圧政はいずれ挫折することは明らかです。(中略)独裁者が永遠に王座に君臨することはあり得ないのです。霊は絶対であり天与のものである以上、はじめは抑圧されても、いつかはその生得権を主張するようになります。」

 霊を抑圧するのは独裁者ばかりではありません、一人ひとりの抱える不安や恐怖もその人の霊を抑圧する独裁者のようです。

 しかしそれらは霊に比べてはるかにもろい物質に起因していることを看破しましょう。そしてこう宣言するのです。不安や恐怖よ立ち去れ、お前たちが存在することに正当性はないのだ、と。

「真理が正しく理解されれば、すべての恐怖と不安は消滅するはずです。来る日も来る日も煩悶と恐れをいだき明日はどうなるのだろうと不安に思いながら歩むことはなくなるでしょう。霊的な生得権を主張するようになります。なぜなら霊は自由の陽光の中で生きるべく意図されているからです。内部の霊的属性を存分に発揮すべきです。永遠なる存在である霊が拘束され閉じ込められ制約され続けることはあり得ないのです。いつかは束縛を突き破り、暗闇の中で生きることを余儀なくさせている障害をすべて排除していきます。正しい知識が王座に君臨し無知が逃走してしまえば、もはや恐怖心に駆られることもなくなるでしょう。」(「シルバー・バーチの霊訓6」4章)