神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

光の源を目指し続ける

 太陽光はプリズムを通すと様々な色彩に分かれて見えます。赤や青や黄色など見ているだけで感覚が刺激され温かさや清涼感がそこはかとなく感じられたりします。それらは混じりっけのない色ですから綺麗でつい見とれてしまいます。

 私たち人間は、大霊からの霊の光を受けてさまざまに物的表現をするプリズムと言えるかもしれません。

 その世界で描かれる様々な色彩は物的様相であり喜怒哀楽です。人によっては欲望の虜になってしまったり深い不安に陥ったり孤独感やわびしさ悲しさに魅入られてしまったりするかもしれません。しかしそれらはいわば光の反射であり光そのものではありません。

 光が世界に描き出す虚像の有為転変に心を奪われ魂を騒がすのではなく、その変化してやまない経験をしていることが、より広く大きく光を受け止められるようになる準備、成長していることの表れなのだと捉えることができるのです。

 私たち人間は物質世界に属するものではなく霊の世界に属するもの、霊の根源である大霊を目指して向上していくべき存在なのです。

「あなたが今こそ学ばねばならない大切な教訓は、霊の存在を人生のすべての拠り所とすることです。明日はどうなるかという不安の念を一切かなぐり捨てれば、きっとあなたも、その後に訪れる安らぎと静寂とともに、それまで不安に思っていた明日が実は、これからたどらねばならない道においてあなたを一歩向上させるものをもたらしてくれることに気づかれるはずです。非常に厳しい教訓ではあります。しかし、すべての物的存在は霊を拠り所としていることはどうしようもない事実なのです。物的宇宙は全大宇宙を支配する大霊の表現であるからこそ存在し得ているのです。そしてあなたもその身体に生命と活力を与えている大霊の一部であるからこそ存在し得ているのです。物的世界に存在するものはすべて霊に依存しております。言わば実在という光の反射であって、光そのものではないのです。」(「シルバー・バーチの霊訓6」8章)