神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

真理と美

 真善美という熟語がありますが、善はさておき真理と美は強く結びついて、置き換えることができるほどではないかとさえ思います。

「(通常意識とは別に)あなたの魂が切望していたものがありました。あなたの内部で無意識に求めていたものですが、あなたはその欲求を満たしてやることが出来なかった。長い間あなたは何かを成就したい、やり遂げたい、我がものとしたいという絶え間ない衝動ーーー抑えようにも抑えがたい、荒れ狂ったような心の渇望を意識し、それがしばしば精神的な苦悩を生みました。」

 何が原因なのかわからないが苦しい、欲するものが何なのかわからないけど、その何かがひたすらほしい。そういう気持ちはすごくよくわかります。かつての自分がそうでした。自分の場合あえてそれをもう少し詳しく言うと、あらゆる美しいものを「我がものとしたい」。しかし次から次へとあらゆることに美しさが感じられて、それをどうすれば自分のものにできるのかわからず苦しい。そんな気持ちです。

 美とは真理でもあるので、美を我がものとしたければ自分自身が真理に近づくことだと今では思います。

「真理は無限であり、あなたも私も同様に有限だからです。われわれも無限なるものを宿していることは事実ですが、その表現が悲しいほど不完全です。完全の域に達するまでは真理のすべてを受け入れることは出来ません。真理とは無限の側面をもつダイヤモンドです。無限の反射光をもつ宝石です。その光は肉体に閉じ込められた意識では正しく捉え難く、その奥の霊のもつ自我の親和力によって手繰り寄せられた部分をおぼろげに理解する程度です。」

 個人的にはこの箇所にある真理を美に置き換えることができると思います。美を我がものとしたければ自分自身が美しくなければと、そのようにも思っています。 (「シルバー・バーチの霊訓6」8章)