神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

どれだけ自分を忘れられるか

 人生の目的は魂の成長です。霊的成長主義です。単に成長と言うと付いて回るのが他者との比較になります。GDPが中国に置いてきぼりにされ今度はドイツに抜かれるというそんなことばかり考えてしまいがちです。しかし魂の成長にそんな比較、背比べ、スピード競争はありません。いかにかつての自分を超えていくか、これが大事になります。

 昨日はいつも乗っている阪急電車で、朝に神戸線で、昼には宝塚線で、そして夜には神戸線で人身事故がありました。原因は本当に不慮の事故だったかもしれませんが、もし自殺だとしたら負の連鎖が引き起こされたのかもしれません。こういうことがあるといつにもまして自分の周りから死を遠ざけたくなり、家族一人一人が無事でありますようにと願っている自分がいます。しかしこの願いはたとえば仕事前に今日もつつがなく過ごせますようにと願うのといっしょで、結局自分を守りたいという願望から出ています。これは魂の成長を妨げるものです。

「(宗教は)自分と神とのつながり、そして自分と同胞とのつながりを大きくするものでなければなりません。自分ひとりの世界に閉じこもらずに広く同胞のために自分を役立てるように導くものでなければなりません。(中略)魂の成長は自分を役立てることによってのみ促進されるものです。他人のために自分を忘れているうちに魂がその大きさと力を増すものだからです。」(「シルバー・バーチの霊訓4」9章)

 自分を守りたいという願望をどれだけ忘れさり、他者のために自分を役立てることにどれだけ専念できるか、そこに成長のカギがあるようです。