神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

霊訓が人伝である理由

 人間が進化するというのは内部の神性がしだいに顕現していくことです。

「神そのものは完全です。つまりあなたの内部に種子として存在する神は完全性を具えているということです。ですが、それは必ずしも物質的形態を通して完全な形で表現されてはいません。だからこそ無限の時間をかけて絶え間ない進化の過程をへなければならないのです。進化とは内部に存在する完全性という黄金の輝きを発揮させるために不純物という不完全性を除去し磨いていくことです。」

 進化の過程に応じこれからさらに高度な真理が人々に伝えられることになりましょう。それはどのような形で伝達されるでしょうか。

 間違いなくもっとも望ましいのは一人ひとりが直接霊界とつながって教えと導きををいただくことです。脳の構造がそれにふさわしく出来上がっていることが脳科学的にもだんだんわかってきていることからも、そのことは明らかです。しかしそうなるためには霊的通信を受ける側に条件があって、

「潜在意識に十分な受容性を備えること」「自分自身の考えがでしゃばろうとするのを抑えきること」

これが必要です。この条件が整うまでは霊媒を通じて霊訓を伝えるという形を取ることになります。

 しかしこの科学技術の発達した時代に旧態依然の人伝に教えを伝えること、つまり教師と生徒というような形にこだわる必要があるでしょうか。霊波を高感度のセンサーでキャッチしてAIを通じて文章に変換する機械を作ればいいのではないでしょうか(それができれば私のブログなんてますます無用の長物以外の何ものでもなくなるでしょう)。

 しかし霊的知識が無機的な形で伝えられるということはこれからもありません。知識を伝えることだけが神および霊界人たちの目的ではないからです。

「そもそも何のためにこうして霊界から通信を送るのかという、その動機を理解していただかねばなりません。それは何よりもまず、”愛”に発しているのです。」

「愛こそがすべてのカギです。たとえ完全でなくても、何らかの交信がある方がないよりは大切です。なぜなら、それが愛の発現の場を提供することになるからです。」

「大切なのは霊媒という”電話機”と、メッセージを受ける人間に及ぼす影響です。それに関わる人ぜんぶの霊性を鼓舞することに意図があります。」

 こうして霊訓に関わる人々すべてに神の愛が共有されてそれぞれが鼓舞されるという、このことが大切なのです。だからこそ私自身とても励まされていると感じることができるのだと思います。

(「シルバー・バーチの霊訓6」7章)