神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

わかりやすさも急ぐ必要もまったくない

 世の中のためになるとか、人を助ける仕事をしたいとかいう時に、つい思考がパターン化してしまうのではないでしょか。だれでも想像できるわかりやすいことをしなければいけないような気分になるのです。ところが世界は想像を遥かに超えて広く、霊的存在である私たちの本当の価値は無限の時間の中でその真価を発揮していきます。

 天に宝を積むことが一番大切なことだとしても、それは結果ありきではなく、むしろ過程ありきかもしれません。アプローチの仕方こそもっとも大切にしたいですし、それも大いに楽しみながらやりたいのです。そうやって生きる喜びを感じつつ生きることが人間として当然のことだからです。

「地上生活を見ておりますと、あれやこれやと大事なことがあって休む間もなくあくせくと走り回り、血迷い、ヤケになりながら、その一番大切なこと(本性に富を蓄えること)を忘れ、怠っている人が大勢います。私たちの説く教訓の中でもそのことが一番大切なのではないでしょうか。それが、いったん霊の世界へ行った者が再び地上へ戻って来る、その背後に秘められた意味ではないでしょうか。それを悟ることによって生きる喜びーーー神の子として当然味わうべき生き甲斐を見出してもらいたいという願いがあるのです。」(「シルバー・バーチの霊訓6」10章)

 生きることが苦しいというのは絶対にデフォルトつまり普通ではありません。生きることは当然喜びに満ちているべきです。そうなるためにまず自分の本性にどんな富を蓄えていくのか、模索することからスタートしようではありませんか。