神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

死んでも悩み続ける人

 死んだら肉体から解放されるので、地上で暮らしていた頃の様々なしがらみや厄介事からも解放されてセイセイする。それは霊的な知識のある人はもちろんそうでない人もある程度はそうだろうと思っていました。またみんなそう思うから自殺する人も出てきてしまうのだと思っていました。

 しかしそうはならないのです。自分は霊性をまとった肉体ではなく肉体をまとった霊なのだという気づき。もっというと本当の自分は目に見えている、今生きていると思っているこの自分よりももっと大きく、断然力強く、永遠の存在なのだと気づくのでなければ、死んでも相変わらず苦しみ続けるのです。

 であれば、死んだら楽になれるなんて考える前に、さっさと霊的覚醒すべきです。霊的覚醒すれば死ぬことを意識する必要もなく今すぐ楽になれるばかりでなく、自分が実はずっと大きく、強力であり、永遠に行き続ける存在であると悟ることになるからです。と同時に、なんのために自分は生かされているのか、それがわかるようになるのです。

「死んで霊界へ来た人はーーー初期の段階においてはーーー地上にいたときと少しも変わりません。肉体を棄てたーーーただそれだけのことです。個性は少しも変わりません。性格はまったくいっしょです。習性も特性も性癖も個性も地上時代そのままです。利己的な人は相変わらず利己的です。貪欲な人は相変わらず貪欲です。無知な人は相変わらず無知のままです。悩みを抱いていた人は相変わらず悩んでいます。少なくとも霊適覚醒が起きるまではそうです。

 こうしたことがあまりにも多すぎることから、霊的実在についてある程度の知識を地上に普及させるべしとの決断が下されたのです。そこで私(シルバー・バーチ)のような者が永年にわたって霊的生命についての真理を説く仕事にたずさわってきたわけです。」

(「シルバー・バーチの霊的7」2章)