神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

宗教はシンプル

 宗教とは一体何でしょう。宗教といっても人間の作り出したそれではないですよ。神様が私たちに与えてくださった教えとしての宗教のことです。

 それはものすごく単純なのではないでしょうか。対するに人間の作った宗教はものずごく複雑で、わけがわからなくなっていて、そのくせそれが文化だからとかいって大切にするあまり、それが原因でいがみあい戦争したりしています。そんなのは呼び名は宗教でも本当の宗教ではないですね。

 本当の宗教は世界をより良いものにしていくために私たちが持つべき最低限のシンプルな心構えのことです。

「宗教とは何かと問われれば私は躊躇なく申し上げますーーーいつどこにいても人のために自分を役立てることです、と。神学などはどうでもよろしい。教義、儀式、祭礼、教典などは関係ありません。祭壇に何の意味がありましょう。尖塔に何の意味がありましょう。ステンドグラスの窓にしたからどうなるというのでしょう。法衣をまとったからといってどう違うというのでしょう。そうしたものに惑わされてはいけません。何の意味もないのです。」

「自分を人のために役立てること、それが宗教です。あなたの住むその世界のために役立てるのです。世の中を明るくするために役立てるのです。人の心を思いやり、やさしくいたわり、気持ちを察してあげなさい。しかし同時に、邪悪なものに対しては敢然と闘ってください。」

 世の中は明るく住みやすいものになっていくべきです。それが神の定めです。それに向かって一人ひとりが自分に与えられた個性や才能を発揮してそれぞれに貢献していくべきなのです。宗教とはそのことを言っているだけだと思います。この宗教を土台として学んだり試行錯誤したり訓練したり無知との戦いを繰り返しながら成長していくというのが人間のあり方だということです。その過程で出てきたもの、目に見える果実にあまり惑わされないようにしなければなりません。

(「シルバー・バーチの霊訓7」4章)