神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

人間の真の敵

 小は身近な人間関係から大は戦争や環境破壊など社会の抱える問題は様々ですが、それは真の問題の末端として目に見える形で現れてきているのです。いくらトカゲの尻尾を切ってもまた生えてくるように、社会問題もその根源を絶たなければ真に解決はできません。

 人間の真の敵と戦うのです。

「私は今地球が必要としているのは基本的な霊的知識であると見ています。人間社会の全組織を改め、そこに巣食っている汚毒、汚物、スラム、不平等、不正を一掃する上で役立つ知識です。そうした環境が人間の霊性の発現を妨げているからです。(中略)そこで私はこう言うのです。ーーーまずそうした基本的な問題と取り組みなさいーーー戦場で戦ういかなる敵よりもはるかに強力なその敵に宣戦布告なさい、と。」

「人間の霊性を踏みにじっている敵と戦うのです。」

 敵と戦うためには本当の敵はだれなのかしかと見定めねばなりません。その真の敵は飢餓でも戦争でも環境破壊でもなく霊性を踏みにじっているものです。ガザやウクライナで起こっている過酷で解決が難しいように見える問題を解決するのもそうです。

「いいえ、霊界からの声と力による導きと援助を素直に受け入れるようになりさえすれば、さほど大変なことではありません。多くの霊を束縛し、怨念と敵意と憎しみを助長し、神の子を迷信と偏見と無知による真っ暗闇の中で暮らさせている教条主義の呪いから解放しさえすればよいのです。」

 人間は霊性開発のために生きているのです。そのことをまずしっかりと見定めねばならないのです。

(「シルバー・バーチの霊訓7」4章)