神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

「新しい自由」をお示しします

 人は死んでから四十九日立つと成仏できる、浮かばれるそうですが、なにもそこまで待たずとも人は浮かばれるのです。むしろそうならない人、しばらく浮かばれない人は少数派なのです。

「大部分の人にとって死は牢からの解放です。新しく発見した自由の中で、潜在する霊的資質を発揮する手段を見出します。無知の暗闇でなく、知識の陽光の中で生きることができるようになるのです。」

 物的視野で地上生活を歩み続けるのはいわばアリの目線で物的因果関係の一本道しか認識できません。無知の暗闇とはそういうことを指していると思います。ところが死んで物質から解放されると霊的世界の知識が一気に入ってきて、なんだ自分はこれまでちっぽけな物的思考に縛られてきたが、こんなに広大な霊的世界が広がっているではないか、思いっきりそこで活動できるではないか、ということに気づきます。これが新しく発見した自由です。

 ということで誰もが皆、死ねば新しい自由を発見できるのですが、それまで待たなくてもいいのではないか、もしも可能ならば今地上にいる間にも、もっと言えば今すぐにでも自由になることはできないのだろうかという、ちょっとへそ曲がりかもしれないが囚われない心と本質を求める心を兼ね備えた魂に、霊的知識はいつでも開かれていて、それを獲得した人からどんどんと臆することなく真の自我を発揮し始めるのです。

「過ぎ去ったことをくどくど思い起こすのは良くありません。それよりも一日一日を一度きりのものとして大切に生き、毎朝を霊的成長する好機の到来を告げるものとして、希望に胸を膨らませて迎えることです。それが叡智の道です。」

(「シルバー・バーチの霊訓8」3章)