神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

人間の責任

 人間は神(大霊)の分霊として生まれながらにしておのずと責任を背負っています。このことを自覚したいと思います。

 人間は両親のせいで無理やり地上に連れてこられたのではありません。多くの場合みずから地上に出ることを望んで出てきています。もし無理やりだとしたら地上は面倒なこと嫌なことが多いと感じて、自分の使命を追究するよりも憂さ晴らしを求めたり、何かに熱狂することで辛さを忘れようとするのも仕方のないことです。しかし実際には本人が地上で成し遂げたいことを持っており、そのために大霊の許しを得てわざわざ出てきているのです。みんな地上でなすべきことがあるのです。

 そのなすべきことにはそれぞれの自我の発達に関わるものもあれば、全員に共通のものもあります。宇宙の創造、進化に関わることです。

 今私たちのまわりには、ひたひたと迫る、取り返しがつかなくなりつつある問題があります。温暖(灼熱)化や緑の消失、マイクロプラスチックや環境ホルモン、食品に含まれる抗生物質など。しかしこれら目に見えていながら対策の立てようがないほど困難な問題に心を奪われて、弱気になってしまう必要はありません。地球も人類も発展途上です。永遠の時を要しますが必ず解決されていくのです。ただしそうなっていくために、私たちに出来ることで、欠かすことの出来ないものがあります。

「(私たちが食するものの多くが汚染されていると)おっしゃる通りです。ですが、霊的に正常で精神も正常であれば、その程度のことは問題のうちに入りません。(中略)所詮、地上では完全は望めません。完全は永遠の時を要するプロセスだからです。でも、少しでも不完全を少なくし、発展を求めていく努力を怠ってはなりません。日常生活でも心の持ち方を正すことです。そうすれば生活形態が正されます。そうなれば神の摂理を犯すこともなくなります。」

「私たちの仕事は、地上の人間に”正しい生き方”というものがあることを教えることです。」

「人間は責任ある存在です。正しい生き方を知らないといけません。摂理を犯したら、その責任として代償を払わないといけません。」

(「シルバーバーチ最後の啓示」112,113頁)

 地上がなぜこれほど複雑な困難を抱えるのかというと、人間が摂理を犯しているからです。ですから諸問題の解決策を追究すると同時に、何よりも人間が正しく生きるようになることが必要なのです。