神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

霊は時空を超えて

 何事であれ物事を根本的に捉えて真の価値を判断し、そうすることによって正しく生きていこうとするなら、霊の視点を欠かすことは出来ません。

 今年もそのような霊的視点から、世の中のことを様々に考えていけるよう努めたいと思います。

 そこには二つの方向性があります。まず、自分はどのように打って出ていくか、意志はどのようにあるべきでしょうか。

「何事につけ、理想に向かって最善を尽くさいないといけません。常に最高のものを念ずることです。希望を失ってはなりません。いつも明るく楽天的な雰囲気を醸しなさい。そうした状態の中で霊力は最高の威力を発揮します。」

 霊はいかなる物的な制約によっても目的を断念させられることはありません。制約に惑わされることなく常に理想を念頭に置いて進みましょう。

 続いて、そうは言っても世の中の風波にさらされることは避けられません。その際にどのように困難を認識し対処していけばいいでしょう。

「例えばあなた方人間にとって困難は御免被りたいところでしょうけど、私たちから見ると、こんなに有り難いものはないのです。大失敗をしでかすと皆さんは万事休すと思われるでしょうが、私たちから見ると、新しい人生の出発点と見て喜ぶことがあるのです。」

 霊は地上時間に囚われません。常に永遠進化の過程の中で、その体験にどのような意味があるかを考えます。嬉しい時は足元をすくわれないように注意しつつ、つらい時は乗り越えることで成長するチャンスと捉えて明るい気持ちで迎えます。

 ということで霊としての人間は時空を超えています。身は地上に置きながらも、心は永遠を旅する巡礼者のようで在ることといたしましょう。

(「シルバーバーチ最後の啓示」198,199頁)