神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

自信より大切なもの

 裁判員裁判成人年齢の引き下げにともなって高校生でも参加できるようになったということで、高校生たちの不安の声をニュースで取り上げていました。

 その中で人生経験が少ないので議論に参加する自信がないというのがあったのですが、おじさんのくせに人生経験の乏しい私は身につまされる(?)思いがしました。

 こんな図を想像します。正義感にあふれた若者が堂々と主張したのに対し、苦み走った感じのグレイヘアの壮年男性が、いやいやそういうことではなくて、これこれこういうことなのだよとやり込めてしまう。それで若者が意気消沈してしまうという図です。見ていて気持ちのいいものではありません。本当に人生経験が豊富な人なら若い人の意見を聞いて、なるほど、でもこういう考えもあるのではと導くように語るのではないかと思うのですが。もしそうだとするとこれは自信の為せる技ではなくて、なんというか愛ですね。そうしてその導きを受けて我が身を省みようとするのも愛だと思います。

 自信を持つのは大事ですが、それだけでバチバチやりあうのはレベルが低いのです。高級霊はこのように教えています。

「(弱肉強食を通じ生命が進化してきたことに、神の愛や善意は見いだせないという意見に)なぜそのように小さな一部を見るだけで、全体を見ようとしないのでしょうか。創造進化があるという事実そのものが、神の愛のしるしと言えるのではないでしょうか。あなたは、そういう考えに思い至ったことはありませんか。低い次元から高い次元へと進化するという事実は、摂理の背後に「愛の力」があるということの証拠ではないでしょうか」(「シルバーバーチの教え」10章)

 人間も高い次元を目指すなら、神にならっていつも愛を忘れないことが大事かなと思います。