神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

静かになっていく地上世界

 3月になりました。陽射しは春めいて小鳥のさえずりが心地よく、電車通学の小学生たちはおしゃべりに夢中になっています。そんなこんなで開放的な気分を味わっていると、元気に楽しく生きていくのに夢とか希望とかロマンとか、人によったら幻想と呼ぶかもしれませんがそういうものが、やはり必要ではないのかなと思います。

 かつてはそんな夢のひとつに子供を産み育てて家族の愛の中で暮らすというのが当たり前のようにありました。しかし今ではそれを阻む不安が大きいためか、あるいはいろいろと魅力的な他の夢に押しのけられたためか、子どもたちが大勢いるという夢は消えてしまいそうです。

 このままいけば村や町どころか国単位で消えてしまうかもしれません。それを恐ろしいことと捉える人がいるかもしれません。

 霊的真理では人間とは何より霊的存在なので、その本体は霊の世界で活動しています。そこで進化成長を永遠に続けるのです。地上にはその一部分が、一時的に必要があって生まれてきます。言わば単身赴任、派遣されて来ているということです。必要がなくなれば地上とは縁がなくなりますので、地上が無人になっても霊はびくともしません。その気になれば本来の世界において地上と同じような風景や事物に囲まれて暮らすことができます。実は地上の方がイデアではないですが、そのような世界の写し絵だったりします。

 というわけでこれから地上が寂しい世界になっていくことを私は悲観していません。もちろんそれは霊の世界というものを幻想ではなくいつか訪れることになる夢の世界と信じているからではありますが。