神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

受容的かつ冷静に

 人はみな同じ材料でできたサラッピンの脳をもって生まれてくるのに、成長につれそれぞれに好き嫌いが出てくるのは不思議だと、言われてみればそのようにも感じます。

 いやいやしかし、その子どもが育った文化による影響が大きいはず(特に12歳ごろまで)と思っていたら、ホフステード理論というのがあって、国による文化の違いを理解するうえで非常に役立っているそうです。

 その理論によると日本人の特徴として良い点は長期的思考の度合いが高いことで、残念なのが不確実性を回避する傾向が強いことです。これは防衛本能が高いということなのか自己保身欲求が高いということなのか、それであれば自分は確かに日本人らしいと思います。しかしこの傾向はさらに乱暴に言ってしまえば自分の脳が開発されるのを嫌がっているということであり、それは困ったことです。

 よく迷ったらより困難な道を選べとか、若いときの苦労は買ってでもしろとか精神論のように言いますが、同じことをもう少し科学的に言うと脳において大きな領域を占める未開発部分を一生かかって開発していかなくてはならないということであり、結局それ、つまり不確実性にも(注意をしつつ)臆すること無く進んでいくのが正しいことなのです。そのように考えると受容的かつ冷静でいられると思います。またそうしているかぎり背後の霊からも応援してもらえます。

「心配の念を抱くとそれが大気に響いて、その人の周りにわれわれの進入(霊的援助)を妨げる雰囲気をこしらえてしまいます。冷静で受容的雰囲気でいてくれれば容易に接近できます。確信を抱いている時、完全な信頼心を抱いてくれている時は接触が容易です。信念が完全に近づけば近づくほど、自信が深まれば深まるほど、それだけわれわれとの接触が緊密になります。」(「シルバー・バーチの霊訓5」8章)