神の愛を伝えたい・・・

シルバーバーチの霊訓より

まことを尽くす(結果を求めない)

 自分の進路は間違っていないかどうか、正しい道を歩んでいるのかどうか、それを結果や成果で判断することはできません。短い一生涯の出来事で人生が成功だったか失敗だったか判断するのは間違いであり、それは一種の教条主義の呪いにほかなりません。

 死んだら終わり。生きている間にできたことが全て。お金やモノが豊かであれば成功、貧乏であれば失敗。健康で楽しいことが正解であり病気で苦しいのは間違い。バチが当たらないように悪いことをしなければ善、お天道様に顔向けできないようなことをしてしまったら悪。そのような基準では自分の生き方が果たして正しかったどうかは決まりません。

 人生の正誤は、本当はもっと単純なことで決まるのです。結果がどうであれ、まこと(真、誠)を尽くしていたかどうか。それが永遠の霊的人生を評価する唯一の基準になるのです。

「私に言わせればそれ(人間としての心掛け)は至って簡単なことであり、なぜ地上の人間がそれを難しく考えるのか理解に苦しみます。あなたも他のすべての人間と同様に、為すべき何らかの仕事があってこの物質界に誕生してこられたのです。ときには内省の時をもって、果たしてこれが自分にとっての本当の仕事なのだろうか、世の中を啓発する上で少しでも役に立っているだろうか、知識の蓄積を怠っていないだろうか、獲得した霊的真理を人に分け与える努力をしているだろうか、これで最善を尽くしていると言えるだろうかーーー正直に自分にそう問いかけてみることです。そうすればおのずと答えが出てまいります。

 それだけでいいのです。自分に正直になり、最善を尽くすーーーそれだけでいいのです。宗教的信条や教義などは必要ないのです。自分はいま何を為すべきかを素直に認識するだけでいいのです。その心掛けを日常生活で徹底させれば、決して未知を誤ることはありません。」

 正道に(人間の理解を超えるために)正解はなく、あるのは一瞬一瞬の心掛けに忠実であろうとすることだと思います。

(「シルバー・バーチの霊訓7」6章)